チェッカーと校正者

チェックの日程が来週後半に集中しており、どうやら来週以降、まとまった休みを取れそうにない。これ、毎四半期繰り返される現象。中途半端な講義をやるのも嫌だし、中途半端な訳文を納品するのも嫌だし。

納期延長を依頼したら、客先納期が云々と難色を示された。翻訳者よりもチェッカーの予定を先に確保すべきだろ、と思いつつも、「校正入れなくていいから」「校正が必要になるような訳文、納品してないので」と説得し、分納で対応することに。読み手目線のリライトが必要な案件なので、半分以上は訳文を書き換える必要がある(別に翻訳が粗悪だと言いたいわけではない)。それに、更新されていない用語集に基づいて校正されるのは、なんというか、洒落にならないわけで…。

ちなみに、翻訳者からエディターに転向した人の中には、大きなストレスを抱えながら仕事をしている人もいるようだ。粗悪な訳文を嘆く前に、何をどれだけチェックするのか、エージェント側としっかり詰めておいたほうが良い(支払方法も含めて)。

AI翻訳が日進月歩で進化する中で(最近では読むに堪えない日本語も少しずつ減ってきた)、翻訳チェックや品質管理の仕事がなくなることはないだろう。肝心なのは割り切りである。No Check, So Happy。