2013年

完全に放置状態のブログでしたが、ここ1年で考えたことなど、少しずつ書いてみたいと思います。
色々なポストを兼任しているので、必然的に利益相反が生じるのですが、インサイダー情報は封印しておきます。

[翻訳者・チェッカー]
金融分野では、主にチェッカーとして、実案件の訳文に触れる機会が増えました。

マーケットレポートについては、一部クライアントの要求が厳しく、従来以上に訳文の完成度が求められていると感じます。訳文のリライトに対する需要も高まっていくことでしょう。表現力について言えば、1つは訳文の組み立て方、もう1つはターゲット原語の専門的な言い回しを習得することがポイントになると思います。あともう1つ、「思い切りの良さ」も重要。実案件の最終審査を下すのはクライアントですから、クライアントのニーズに合う訳文を納品できないと、継続受注は難しい。

ファンドの目論見書、運用報告書等もよく目にします。スキーム全般の知識、海外法制・税制の知識、金融商品の知識など、さまざまな知識が要求されますが、ボリュームゾーンです。これに関連して、新興国の法務リスク調査等、公開情報が少ない報告書の発注も少しずつ増えているようです。

(続)